【オークションと市場】
一昔前に比べ一般消費者の中に認知されてきている『オークションシステム』ですが、中古車のオークションは鮮魚市場のように古くは『手競り』で行っていたものです。各地で中古車のプロ同士が声を張り上げながら競っていた時代もあったのです。
しかし、近年では情報が豊富で迅速となり『相場』と呼ばれる流通価格が一般に知れ渡っているのも現実であります。一度、流通相場を知ってしまうと店頭に並んだ『在庫展示車』を見ると高く感じてしまうものです。鮮魚に例えるならば『新鮮味が無い』ということになるのではないでしょうか。
同じ鮮魚を食べるにしてもスーパーで陳列している物を購入して食べるよりも、築地の市場内や場外市場で食べるものが美味しいのは自然と購入する物に『旬』を感じているからなのではないでしょうか。これは中古車でも同じことが言えます。買い手の見込みも無く、オークションから購入され、展示されている中古車に『旬』を感じることが出来るでしょうか?一所懸命に磨いたり、洗車したりしてみてもそこに『旬』はないのではないでしょうか。
【オークション代行の購入メリット】
オークション代行のメリットは多くあります。
まず、従来の中古車流通システムですと、仕入れ担当者が各地オークション会場に出向き、自社の経営方針にあった(※注1)中古車を仕入れてきます。
時には仕入れが満足に出来ない日もありますし、相場が高騰して予算オーバーの日もあるのです。そのような環境で仕入れてきた中古車を磨いたり補修したり、時には鈑金塗装したり人件費と外注費をかけて展示します。もちろん価格にはその人件費や外注費を含まなくてはなりません。仕入れ価格が安ければ費用をかけても大丈夫ですが、そのようなケーズばかりとはいえません。もちろん商売ですので、他の競合店に勝たなければならないため、車両価格をわざと安く見せたり(※注2)するお店が出てくるのです。
従来の流通システムと比較すると、オークション代行システムでは、その車を欲しがっている人が、余計な人件費や外注費などをかけずに購入出来るのです。まさに『旬』が味わえ、なおかつ中間マージンをカットした分とても安く購入できるのです。これまで定着していなかった販売システムですが、実はとてもシンプルで理にかなった形態なのではないでしょうか。
(※注1価格を抑えるために修復歴車専門店もあります)
(※注2車両価格を安く見せて諸経費を多く取るお店もまだ多く存在します)
上記に記載されているものが『オークション評価』となります。各オークション会場に常置している検査員が1台1台検査し評価書を作成しています。しかし毎週数千台から数万台の中古車が出品されてくる会場では時には検査漏れなどがあるのも事実です。せっかくですので評価書を簡単に説明していきます。(評価書をクリック!)
私もこの仕事を始めて19年が経ちましたが(2014年談)最初の頃は様々な失敗もしたし損もしましたよ。今回はオークションについて失敗した話と、その経験から培ったノウハウや裏話などをほんの少しだけ公開しちゃいます。もちろん『くるまの場外市場』をご利用されるお客様にはその経験をフル活用させていただきます。必ず納得していただけるとお約束します。
私と一緒に『愛車探し』を楽しみましょう。 (画像をクリック!)